02/12/30 部分更新
若人のための
日本映画入門
戦後黄金期編






 ビデオで観る [ Sale or Rent ]




■ セルビデオ

 本文中で書いた通り、日本映画旧作については今や各社から廉価版のセルビデオが発売されています。価格はいずれも\3000前後。LDとなると更にマイナーな作品も発売されていますが、こちらはさすがに1万円近になります。これからはDVDによるリリースも始まることでしょう。

 しかし!セルビデオの目玉が東宝・大映・日活・国際放映の共同販売機構である「キネマ倶楽部」です。凄いよ、ここは!。戦前、戦中、戦後、時代劇から喜劇、文芸作品に歌謡映画まで、一般店頭発売されていない知る人ぞ知る名作がなんと600タイトル以上。
 私も川島雄三を4本も買ってしまった(笑)。東宝時代の成瀬巳喜男作品がビデオで入手出来るのもここだけです。あまり知られていない様ですが、日本映画に興味があるならば、是非!。
 価格は\7500か\9600。お問い合わせは03−3965−5330まで。「週刊文春」みたいなオヂサン雑誌に広告も出ています。通販が中心ですが、東京・板橋にある事務所で直接販売も行っています。

「キネマ倶楽部」は2002年夏に活動停止!もう購入出来ません。ここでしか観られない作品も多かったので反響極めて大。「DVDなどに移行する」ということですが…。



全作解説付のキネマ倶楽部カタログ

表紙は...ふむふむ成瀬の『娘・妻・母』(昭和35年)だな。
大井武蔵野館で観たなぁ...。

30歳ちょっとの原節子が妙に艶めかしいのだ。
抑えたデコちゃん(高峰秀子)も良かった。






■ レンタルビデオ−東京の場合

 日本映画旧作をレンタルで、というのは残念ながら少々難しいかもしれません。しかし、探せばたまーにあります。以外に古いレンタル屋さんが狙い目だったりします(要するに、昔の在庫が残っているのだ)。

 東京都内では自由が丘のマンダラハウス恵比寿ガーデンプレイスのTSUTAYAが非常に充実しています。狭い店内にところ狭しと積み上げられたマンダラと、広大な店内に天まで届けとばかりに並べられたTSUTAYA。この2店、非常に対照的であります。

 最近の話題は恵比寿TSUTAYAですねぇ。多分、邦画品揃え日本一。黒澤、小津など全リリース作品がそれぞれ数本ずつの計100本以上、壁の様に並んでいます。マイナーなはずの川島雄三が11タイトル20本以上!。ケースがボロボロになっている貴重な廃盤ビデオも多数在庫。全部で数万本?まるでフィルムセンターの様です。私がこのページで紹介した作品は、1、2本を除いてほぼ揃っていました。
 旧作は一週間レンタルなので、郊外から電車に乗って「まとめ借り」に来る人も多いとか。私も週末に5本、6本とまとめ借りしてます。ガーデンプレイス裏、ウェスティンホテル東京となり。日本映画ファンならば、是非、一度。驚愕しますよ。

 しかし!超狭いながらも確かなセレクションの自由が丘マンダラもがむばれ!。アットホームな雰囲気なので、借りに行く度についつい話し込んでしまうのだ(笑)。10回分回数券\2800は破格です。


かつてお伝えした自由が丘ビデオエイジは'99年1月に閉店、そしてマンダラも'02年夏に閉店してしまいました。







 さすがに全国のレンタル店情報までは集めきれませんでした。「ここは日本映画が充実しています!」ということろがあれば、メールにてサダナリまでお寄せ下さい。







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